ソラ

ショーシャンクの空にのソラのレビュー・感想・評価

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
4.0
スティーブン・キングの中編『恐怖の四季(春)刑務所のリタ・ヘイワース』を映画化。
映画好きの中には観ていない人はいないくらいの名作。昔に観たことがあったが再度鑑賞

アンディ役は、当時トム・ハンクスやトム・クルーズの起用が考えられていたが、どこか不気味で表情の読めないティム・ロビンスに白羽の矢が立った。

モーガン・フリーマン演じるレッドのナレーションで物語は進行していく。落ち着きのある安心感を与える声はきっと釈放後のレッドの声なのだろうと思わせる。

刑務所内で図書係という役割を与えられていたが釈放されて間も無く自死を選んだブルックス、アンディの熱心な教えにより高卒認定資格を取得できたが口封じのために殺されたトミー、2人を失ったことによる絶望とそれでも尚希望を抱き続けるアンディの心の強さ。そして、それに突き動かされるレッドの抱く希望の行方。ここに大きなカタルシスがある。

ありふれていた脱獄モノとは一線を画すヒューマンドラマであり、天を仰ぎ雨に打たれる名シーンは歴史に残るだろう。
アカデミー賞にはノミネートこそされたものの『フォレスト・ガンプ』に大敗し、受賞はできなかったものの時代の経過と共に評価の上がる名作である。
本作が好きな人には是非『グリーンマイル』をご覧いただきたい。
ソラ

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