おれさま

ベイビー・ドライバーのおれさまのレビュー・感想・評価

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)
3.9
"B-A-B-Y BABY"

イヤホンとBellbottoms。
おしゃれなオープニングからリズムを刻むアンセル・エルゴート。雰囲気、風貌の異なる4人グループ。曲と共に鳴り出す警報器。銀行強盗を乗せた真っ赤なSUBARUインプレッサWRXが街中を颯爽と走り出す。掴みは完璧。

長身細身にサングラスから覗く無垢な表情。
名前は"BABY"

テンポ良く進む音楽と映画のシーン割に釘付け。耳からイヤホンが外れ、音楽のない時の後遺症の耳鳴りもアクセント。

カーアクションと歌詞付き音楽の融合が今作の主軸。BABYが音楽を巻き戻して強盗スタートのシーンが音楽メインで映像サブ的な立場に置かれているような感覚。

今の時代、ワイヤレスイヤホンが普及している中、BABYのようにコードのイヤホンを使ってる姿がむしろemotional。恋人と音楽をシェアする姿に繋がる演出。
そして彼にとっての生命線の音楽。iPod、ワイヤレスイヤホンの音ズレとか混線、バッテリー等、コードである意味も。

銃撃戦のTequilaも、思わず声が漏れる。
音楽と映像がハマるシーンたち。
世界には音楽が必要だ。
ラストシーンは賛否ありそうだけど、BABYの役柄に説得力を持たせた格好に。
Nice END.

SUBARUインプレッサWRXもドリフト用にFR式に。ダッジチャレンジャーかっけええ。シボレー・アバランチも憧れる。
アメ車に囲まれながら、負けてない日本車。

ちなみに以前にもどこかで書いたかもしれませんが、自身が乗ってる車もスポーツカータイプFRです。真夏はむしろ最弱なオープンカー。長旅のお供たちは車内のBOSEサウンドが鼓音します。

ストーリー自体はごく一般的。
けれども映画を活かす演出に好印象。
最後に思う、車たち自身が出演"車"。
感情移入も車へ移るこの気持ち。
いつかROUTE66を走ってみたものですね。
梅雨も明けるし、車もバイクも、ドライブ日和。そして、ピーナッツバターは端まで。

"was he slow?"
おれさま

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