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『滅び行く民族』に投稿された感想・評価

映画史上初めてモニュメント・バレーでロケを敢行した大作映画。※「駅馬車」(1939)が最初というのは誤り。アメリカ先住民族の歴史と第一次世界大戦時の悲劇を描く。監督はパール・ホワイトの連続活劇「拳骨」(1914)「鉄の爪」(1916)のジョージ・B・サイツ。

冒頭の約30分は西暦1200年頃からのアメリカ西部先住民の歴史が描かれ、その後から20世紀初頭のドラマが描かれる。~ナバホ族とリーダーのノファイエ(リチャード・ディックス)は、白人が監督する居留地で不平等な暮らしを強いられていた。一方、インディアン学校の白人女教師マリオンと友人になり聖書を学ぶようになる。やがて第一次世界大戦が勃発。マリオンから「戦争への協力がインディアンの地位向上になる」と説得を受けたノファイエは、部族と共に米軍に入隊。マリオンから贈られた聖書を胸に海外戦線へと出兵するのだが。。。

これぞ真の西部劇。白人にとって都合の悪い内容だからか映画史から葬られているが、かなりの傑作巨編だった。モニュメント・バレーをロケーションに歴史絵巻が展開。大量のエキストラと馬を導入した迫力の映像に驚いた。ドラマ編のシナリオ演出も西部人情劇として良く出来ている。

ノファイエはマリオンの神を理解しようと聖書を読む。「私の為に命を失う者は命を得る」という一節がどうも気にかかるが解らない。この布石が回収されるシーンでは思わず感涙した。意外に深いシナリオだと思う。

本作は史実に沿って描かれているとされ、いかに先住民が理不尽な目に遭ってきたかがあらためて良くわかった。ドラマ編で悪役の白人が登場するが、大きく脚色されているわけではなく実際に先住民に対して酷い扱いをしていたのだろう。

本作と同年に、フォード監督の有名作「三悪人」が制作された。ランドラッシュが描かれているが、その土地は先住民との約束を反故にして取り上げたものだということは認識しておいた方が良い。西部劇を語るには、前提知識を得るためにも、まず本作を観ておくのがベターだと思われる。
岩山に囲まれた西部、そこには多くの民族が去っては来る。そこにあるのは弱肉強食の世界。

内容的にはインディアンに焦点を当てた物語なのだが、一方で他作品に見るような白人とインディアンだけではなく、
西部史を序盤描いてるので先住民のCliff Dwellerを侵略するインディアンを描いてるのが非常に新鮮だった。

他にも歴史を描いた物語なので、様々な時代の戦い方を堪能できたし、エキストラも中々多くゾロゾロと迫力もある。特に上述したCliff Dwellerとインディアンが侵略してくる場面からもう惹かれる。しかも最序盤。
他にも戦いだけではなく西部のロケーションをそこそこ堪能できるのも美味しい。

そしてやはりインディアンの歴史とノファイエの立ち位置だろう。
戦闘民族であるインディアンの弱肉強食の歴史の上の最前世に立っていた戦士ノファイエの家系の男達。
つまり本作におけるインディアンの象徴。 

ただ弱肉強食の歴史の一方で白人とインディアン間で和平条約が結ばれるも、因果のように不毛の地に追いやられたインディアン……約本編30分後から終わりまでフルでその背景にあるノファイエの青年とアメリカを描いてる。

象徴の家系の名を持ち一人の紛れもなくインディアンの男である一方で、
アメリカ人の美しい女性のマリアン・ワーナーを慕い白人の聖書を学んだり、アメリカ人として戦争に参加したり先祖達のノファイエとは一線を画すキャラクターでもある。
それでも聖書で思想に差異はあるが……、彼がその思想に少しは理解したに涙した。
cil

cilの感想・評価

3.7
町山フィルター抜きでもそれなりに面白い