UberLoser

スキャナー 記憶のカケラをよむ男のUberLoserのネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

音楽がいかにもでキツい。コメディパートでいかにもコメディな軽妙な音楽。始まって13分ですでに三度も同じ曲が流れ、いちいち「うっ」と呻いてしまう。

台詞で笑わせるところに、先行してネタバレインサートを入れてしまう脚本つぶし演出。まじか。
残留思念から読み取ったイメージ映像に、誘拐した車のナンバープレートが読めるレベルでハッキリ映っている。なんて便利な能力だ!と思いきや、主人公はスルー。その後もついぞ触れられることはなかった。つまり脚本上は「見えてなかった」はずのナンバープレートなのだろう。まじか。だったら映らないように撮れよ。映っちゃったなら、ぼかせよ。誰も気づかなかったのかよ。雑かよ。

このように、何も考えていない雑演出が各所で足を引っ張っている。大事なところの緊張感にも欠ける。

犯人の設定にかなり無理があるが、その「無理」の部分が三秒くらいで台詞で処理されて苦笑。最後の記憶につながる構成は面白かったが、エピローグが長すぎて蛇足。

主人公についてはチラ見せのまま謎で終わる。美学というよりもシリーズ化を狙っていたように見えた。演出と役者(主人公ではなく相棒の方)が違えばもう少しなんとかなっただろうか。

企画2:演出2:脚本3:キャスト3=2.5
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