このレビューはネタバレを含みます
音楽がいかにもでキツい。コメディパートでいかにもコメディな軽妙な音楽。始まって13分ですでに三度も同じ曲が流れ、いちいち「うっ」と呻いてしまう。
台詞で笑わせるところに、先行してネタバレインサートを入れてしまう脚本つぶし演出。まじか。
残留思念から読み取ったイメージ映像に、誘拐した車のナンバープレートが読めるレベルでハッキリ映っている。なんて便利な能力だ!と思いきや、主人公はスルー。その後もついぞ触れられることはなかった。つまり脚本上は「見えてなかった」はずのナンバープレートなのだろう。まじか。だったら映らないように撮れよ。映っちゃったなら、ぼかせよ。誰も気づかなかったのかよ。雑かよ。
このように、何も考えていない雑演出が各所で足を引っ張っている。大事なところの緊張感にも欠ける。
犯人の設定にかなり無理があるが、その「無理」の部分が三秒くらいで台詞で処理されて苦笑。最後の記憶につながる構成は面白かったが、エピローグが長すぎて蛇足。
主人公についてはチラ見せのまま謎で終わる。美学というよりもシリーズ化を狙っていたように見えた。演出と役者(主人公ではなく相棒の方)が違えばもう少しなんとかなっただろうか。
企画2:演出2:脚本3:キャスト3=2.5