フランス映画「コーラス」の安易なアメリカエンタメ流翻案リメイクとばかり思い込んでいたのだが、いや全然違う。
序盤こそ、少年の美声というきっかけが全く納得できず、貧困不良生活からいきなりの「国立少年合唱団養成校」入学というのは乱暴な気がしたし、お約束の「いじめ」を受けながらもトントン拍子(でもないが)の「ソロ独唱サクセスストーリー」というのもオイオイ・・ではあった。
しかし、そんな些事は抜きにして、とにかく合掌、独唱の際にゾワゾワ感が止まらず、それだけで何でも許せる心境にさせられてしまった。笑
主役がライバルの妨害に遭った時は「上手く歌い切ることができるだろうか・・」なんてハラハラさせられたし、「男子の声変わり」というボーイソプラノにとっては残酷なエピソードもまじえ、そして「新しい家族」という予想外の落ちに帰結させる筋に、ちょっと感銘を受けてしまった。
結構魅させてくれたいい映画でしたよ