Ricola

偽れる装いのRicolaのレビュー・感想・評価

偽れる装い(1945年製作の映画)
4.3
久しぶりに良い意味で予想を裏切る作品に出会った…すごい…鳥肌が立った…。

至ってよくある不倫ものかと思いきや、、あることがきっかけで一気にこの映画の雰囲気がガラッと変わる。

けれどよく考えたら前半に後半の不吉さを感じる伏線が堂々と存在している…。

主人公は、モテるけれどやっぱりとことんプレイボーイなフィリップ。
しかしプレイボーイでも真剣な恋もするのである…。

卓球のラリーの球を目で追いながら気まずそうに観ているのがシュールだけど揺れ動く心情が明確に表されていたと思う。音と目の動きだけでドキドキした。

前半ちょっと個人的にはダレてしまったが、粘ってちゃんと観てよかった。

人間って誰にも弱点があるけど、その中でも本当につっかれたら脆くてだめになってしまうポイントもあると思う。

そんな怖さが描かれた映画。

最初の方は?だったが、観終わってから「偽れる装い」という邦題、納得である。
Ricola

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