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サリヴァンの旅のtoriten45のレビュー・感想・評価

サリヴァンの旅(1941年製作の映画)
3.1
ヴェロニカ・レイクが見たかった…ということもありますが、そもそも観ることになったきっかけはC.イーストウッドの『パーフェクト・ワールド』のトレーラー追跡シーンが元ネタってことを知ったから。中盤のシリアスなパートで中弛みを感じる部分もあったかもですが全体としてはよかったです。

これが“スクリューボール・コメディ”かー、って感じ。今の時代で観て大笑いはないですが、これを観て笑ってた80年前の人たちを思い浮かべてみたりします。

スタージェース自らを投影させたような物語。得意なコメディで成功した映画監督が、苦手な社会派映画に取り組むためにホームレス体験するのための旅に出る話でした。そして旅先で出会うのが売れない女優のヴェロニカ・レイク。いやー、これぞ銀幕スターと思わせる容姿と話っぷりでした。

ハリウッド式コメディを得意としたプレストン・スタージェス監督のノリのいい喜劇。

序盤は、売れない女優を連れ立ってのホームレス体験のパートでスクリューボールが効いてドタバタで賑やか。中盤では思いもしない事件が起きシリアスなヒューマンドラマへと移行。後半はスクリューボールが戻って瞬く間にラストを迎えるって感じの構成。終始スクリューボールするわけでなくメリハリ効かしてるのがいいのかも。

90分っていう映画時間もさらっと観れてちょうどいい長さ。
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