ねぎおSTOPWAR

朝鮮名探偵2 失われた島の秘密のねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

3.6
シリーズ2作目。
①「朝鮮名探偵 トリカブトの秘密」2011
③「朝鮮名探偵 トッケビの秘密」2018
に挟まれた2014年の作品。
監督は全てキム・ソギュンさん。
撮影は全てチャン・ナムチョルさん。
はい!あとは編集が同じならクオリティは間違いない!!
①の編集は女性編集者の雄(女性だと何て言えばいい?)キム・ソンミンさん
③の編集はこれまた女性編集者のベテランで能力高いシン・ミンギョンさん。
これに対して今作の編集はイム・ソンギョンさん。
???わし、この方はこの作品でしか知らないぞ。

さて・・

このシリーズ特有の、正祖チョンジョの時代なのに妙に現代の技術を登場させる面白さは健在。
ライターにハンググライダーに時限爆弾に、あとあれ三角形の定理ってやつか??・・・

あとね、撮影も人間の体にカメラを固定して・・と言ってもカメラマンに固定して何かを撮るのではなく、被写体の体に固定してレンズを被写体に向ける。・・すると映像は背景のみ動くことになるわけですが、日本の「ウッジョブ!」でも冒頭染谷くんがそれやってましたし、かなり色々なところで見かけます。
このシリーズはとにかく追いかけっこが発生しますww
この際これをアクセントとして使うのが愉快。
オーソドックスに同方向に移動しながらの撮影や、スピード感を出す<逆方向にカメラを動かす>ことをしたり、俯瞰だったり色々と楽しませてくれます。

うーん、このね、②の編集さんが知らない人だと完全に判明したのは鑑賞後のこと。実は観ている間から「テンポわりいなあ」と思っていました。
たぶん監督さんが最初から仕上がりを意図して仕込んでいるシーンは問題なし。
①も②も③もそれは安定の愉しさです。
それ以外なんだよなー。
あのクライマックス近くのね、キム・ミョンミンさんが海の中をスローかかって進むシーンでは、音楽合わせてとても情感豊かなシーンに出来上がっているとは思います。



やっぱり映画って、ちゃんとした演技と、上手なカメラと編集さんがいればいいものが出来るんじゃないかと・・あらためて感じた次第。


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