ニール・ブロムカンプの出世作『第9地区』('09)の5年前に作られた1分半ほどのショートムービー。これを長編映画化したのが『チャッピー』('15)なんだそう。
彼の描く近未来の世界観は独特なカラーがあって、一瞬で観終わってしまう本作品でもそれを確認することができました。スラム化した南アフリカの大都市を巡回する歩行型の警察ロボットの様子がドキュメンタリー風に作られていて、街の様子とCGで作られたロボットが見事に同化してリアリティあるショートムービーとなっています。
「汚さ」と「ハイテク」の融合は彼が手掛けるどのSF作品にも通ずる特徴の一つに思えますが、この1分半ほどの動画にもそれを伺うことができて興味深かったです。
この作品の後にもう一本、6分ほどのショートムービー『Alive in Joburg』('06)をデビュー前に作っていて、こっちは『第9地区』の元になっています。
そろそろニール・ブロムカンプにはSFの新作を手がけて欲しいな。
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