よつぎドール

二重生活のよつぎドールのレビュー・感想・評価

二重生活(2016年製作の映画)
3.7
「俺を尾行してみてどう感じた?教えてくれよ。正直に。」

「面白かったです。」

結構、ゾッとする発言でした。

まあ、逆恨みも甚だしいけどなあ💧
クズ男すぎて笑うしかないけど。
どっちもどっち感が激しい😅

「尾行していたら、
空っぽの自分が埋まる気がした。」

「この世界に満たされている人間
なんていないんだよ。」

これ、深いなあって感じました🤔

人は虚無感を持ちながら生きてますからね。
なんというか、満たされない自分を抱えて生きていますよね。人間は。

人の生活を覗き見る事で自身の追体験になるというか、そういう意味合いもあるのかもしれないし🤔

実際に「擬似体験」と論文序論で書いていたけれど、そういう事なんでしょうね。

しかし、教授もかなりヤバい人ですw
そんな状況でもまだ続けろと指示を出すか?

さらには、それで尾行対象を…💧

で、教授妻は…そうきたか🤔
さらに教授よ…💧💧💧

一見、この人達、
ヤバいくらいにイカれてる😱
って感じてしまうが、
人間そんなもんなんだろうなあ。

みんながみんな、闇を抱えて生きている。
虚無しかない。
弱い生き物だから誘惑にも溺れる。
みんな満たされないまま、生きている。
どう生きたら良いのか。

答えなどない。

哲学ですね。
刹那と虚無の間で生きるのもまた
人間らしいのかもしれない🤔

あと、余談ですが、
監視カメラの映像に適宜変わる手法がすごく意味深だなあと。

深淵を覗く時、また深淵から覗かれているんだよなあ、と言ったことも感じる。
監視している人もまた監視されているというか。

そういう鑑賞者もまたその様を見ているわけですが、それは考えすぎ?

と、これは本題からは少しズレてしまいましたが…。

門脇麦さん、洗練されていきますよね。
いい役者だなあと感じました。
これは、考えさせられる名作で久々に心を揺り動かしてきました。

とにかく、スカッとはしません💦
考えさせられる作品です。