マーくんパパ

リア王のマーくんパパのレビュー・感想・評価

リア王(1953年製作の映画)
2.5
シェイクスピア映画。オーソン・ウェルズがリア王に扮し物語は端折りながらも3人娘との相剋を原作通りになぞっていく。ウェルズの怪異にして大仰な演技もクローズアップ多い割に髭面に覆われて表情の妙が発揮されず。撮影も他のシェイクスピア映画のような壮麗さもなく食い足りず感は否めず。落魄れ果てて行く王の物語だから仕方なしか。栄華誇った王でさえ権力手放すとこの有り様、娘の居館訪ね歩くも煙たがられたらい回しの憂き目、いつの世にも変わらぬ光景です。