ちろる

クーキーのちろるのレビュー・感想・評価

クーキー(2010年製作の映画)
3.7
可愛いピンクのモコモコクーキーは、
いつも可愛がってくれた少年と突然引き離されて気がついたら恐ろしいゴミ捨て場にたどり着く。
大好きな少年と再び遊ぶために、勇気を出してゴミ捨て場を飛び出したクーキーの冒険、さぁどうなるか??
と、TOY STORYを彷彿とさせる冒険物語なのかと思ったらちょいと違う。
途中で出会う森の住人たちの造形がとてもシュールでちょいもグロい。
どちらかというとティムバートンや、ヤン・シュヴァンクマイエルなんかの雰囲気が好きな人にオススメのダークファンタジーです。
主人公であるあどけないクーキーが、はじめは臆病で、言い訳や不平をいう甘ったれ君だったのに、厳しさと優しさを兼ね備えた「社長」といることでだんだんとたくましくなってくる。
そして最後に分かるクーキーと少年の関係。
いやー、見た目可愛いから子供向けかと思ってたらなかなかどうして大人にも何か大切な事を思い起こさせてくれる台詞がてんこ盛り。
森の中の権力争いなんか、人間の会社のようで楽しめた。
たまにAmazon探検するとこういう掘り出し物に出会えるから好きです。
映像はどちらかといえと暗めな作品なんだけど、ほっこり優しい気分にさせられます。
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