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きみにしか聞こえないのファンロードのレビュー・感想・評価

きみにしか聞こえない(2007年製作の映画)
5.0
映画を探す時は基本的に俳優女優から探しますが、
そう言えば昔、成海璃子という綺麗な若い女優がいたなあと思って、
映画作品を見たところ、このような映画があることを知り、
何か良さそうなのでDVDを買いました。安かったですが、限定版で中にラブレターが入ってました。
特典ですが、凝ってますね。
映画は期待どおり、詩的な落ち着いた雰囲気でとても良いですね。
この雰囲気は2000年頃の邦画に求めていたもので、
2007年という時代では、まだこの旧時代的な雰囲気と価値観は息づいてました。
2014年以降の社会はそういうものは社会から失われたようですね。
今の社会は雰囲気が明るすぎて価値観が軽いと思います。
映画の内容ですが、成海璃子演じる相原涼と、
小出恵介演じる野崎シンヤとの純愛物語です。
シンヤは耳が聞こえずしゃべることもできない障害者で、
涼と遠くからテレパシーで会話をする仲です。
涼は友達のいない、暗くておとなしい女子高生で、
次第にシンヤと涼はお互いに惹かれあいます。
俺はプロフィールに書いてあるとおり、恋愛物の映画が嫌いですが、
この作品は別ですね。おすすめしたい恋愛映画です。
何と言っても、成海璃子の美しさが映画に多大なる影響を与えていると思います。
成海璃子をあまり知らない人はこの映画を見れば、成海璃子のあまりの美しさに驚くかも知れません。
おそらくこの時点での成海璃子は日本で最も美しい女優だと思います。
セリフが頭の中という設定で、実際に話してる時のように演技するのはちょっとたいへんだったかも知れませんね。
惜しむらくはエンディング曲がドリカムだったことです。
この映画はドリカムというイメージでないので。
吉田美和の顔が浮かぶのでやめていただきたかったです。
ドリカムの起用、それだけがこの映画の失敗点ですね。
104分ですが、長さを感じませんでした。
むしろまだ恋愛部分を物語る必要があると思いました。
映画にはたいてい低い点数しかつけませんが、今作は問答無用の満点です。