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空気の無くなる日のtosyamのネタバレレビュー・内容・結末

空気の無くなる日(1949年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

山間の村が舞台。都市部の描写は一切ない。情報源は村のメインインフラ郵便局。村の金持ちはでてくるが村長はでてこずポリティカルな描写も一切ない。どことなくカフカ的不気味さがただよう。歴史薄明の戦前の。それも一地方の山村の出来事ということにしたことでダークな都市伝説味が濃厚に。プラス。ゴシックなテイストにもなっているところがとてもよい。ポーの赤死病の仮面にもにて。時計という機械音が危機のせまる緊張をつたえ。鶏や牛の鳴き声が平安のおとずれをあらわす。洋画なら鐘の音といったところか。山のホラーというジャンルの無限の可能性がここにも。
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