mikoyan358

トランボ(原題)のmikoyan358のレビュー・感想・評価

トランボ(原題)(2007年製作の映画)
3.0
邦題「不屈の天才脚本家 ダルトン・トランボの半生」。伝記映画でも観ていた脚本家ダルトン・トランボの赤狩りからメキシコに身を潜めつつ自らの名を使えないままの脚本執筆の時代を中心に、きら星の如き大御所たちが彼の手紙を読み進めながら浮き彫りにしていくという形のドキュメンタリー。伝記映画のほうを観る限り偏屈で多少思想も尖っていた感はあったが、でもここで綴られる子供への想いそして自らが貫いた脚本家としての矜持、そして「表面的には復権はしても決してあの時代の不義に対する怒りは忘れていない」姿勢がよく判った。ある意味、映画史の教科書にもなりうる一本。
mikoyan358

mikoyan358