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神に誓っての821のレビュー・感想・評価

神に誓って(2007年製作の映画)
4.0
イスラーム映画祭5にて鑑賞。撮影や演技、脚本などの作品としての出来の良さではなく、2007年にパキスタンでこの作品が作られ、さらには大ヒットを巻き起こしたという歴史的社会的価値の方が圧倒的に高くて重要なんだろうと思いました。

パキスタンの裕福な家庭に生まれた音楽好きの兄弟が、時代のうねりに巻き込まれていく話。とんでもなく重くて、見ていて目を背けたくなるような辛いシーンがたくさんありました。
この作品の伝えたいメッセージは、裁判の最後、ウラマーが語るところにあるんだろう。

パキスタンに生きるイスラム教徒に語りかける作品ではあると思いますが、自分の無知に気づけ、無意識な「差別意識」に気づくことのできる素晴らしい作品だと思いました。
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