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江南ブルースのICHIのレビュー・感想・評価

江南ブルース(2015年製作の映画)
3.5

兄弟ものといえば『ブラザーフット』や『マイブラザー』を視聴してきたが、この二作品はどちらかは生き残るものの、この作品ではどちらも亡くなりそう。

主人公の最期は描かれず終いだが、恐らく二人とも報われない哀れな最期。

最初あたりのシーンがラストに回想されるのは、『チング友へ』の海のシーンに似ている。

生きる術が反社に与することだった、離れ離れに生きた兄弟の末路。

「親父」さんの最期も悲しい。まさにブルース。作中の女社長役が「ブルーライト横浜」を歌っていたのは笑った。

日本歌謡すごし。

あるあるで、団体戦が始まると一気に、誰が誰やら、勝っているのか巻けているのか分からなくなる問題、ありました。二カ所くらい笑

やってる本人達は、どこで識別しているんでしょうね。間違ってオウンゴールとか、絶対にしてそうでおそろしき。

めずらしくこの作品では性描写も健在で、ぼかしはあるものの数が多かった。

韓国映画でがっつり性描写を見たのは、わたしの少ない視聴歴ではこの作品と『ラストコーション』と『ブラインドマッサージ』と『パラサイト半地下の家族』くらいかも。結構レア。

暴力シーンは多いのに性描写は厳しい、それが韓国映画。映画はともかくとして、日本のアダルト産業にもそのくらいの厳しい規制があればいいのにと、個人的には思う次第。
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