kazu1961

ピクニックのkazu1961のレビュー・感想・評価

ピクニック(1936年製作の映画)
4.0
▪️JPTitle :「ピクニック(1936)」
ORTitle:「Partie de campagne」
▪️First Release Year : 1936
▪️JP Release Date : 1977/03/26
▪️Production Country : フランス
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-284 再鑑賞
🕰Running Time : 40分
▪️Director : ジャン・ルノワール
▪️Writer : ジャン・ルノワール
▪️MusicD : ジョセフ・コズマ
▪️Cast : シルヴィア・バタイユ 、ジョルジュ・ダルヌー 、ジャヌ・マルカン 、ジャック・ボレル
▪️#死ぬまでに観たい映画1001本 395/1001
▪️Review
🖋とにかく絵が、風景が美しい!!牧歌的、情緒的、印象的。。。言い古されていますが、監督の父、印象派の画家ピエール=オーギュスト・ルノワールの絵画が映像として動いているようにすら感じます。ジャン・ルノワール監督の脇を固めるのは、ルキノ・ヴィスコンティや写真家のアンリ・カルティエ・ブレッソンなどそうそうたる顔ぶれの助監督陣、美しすぎるはずですね!!

🖋そしてその制作秘話もドラマチック。1936年に撮影されたものの、第2次大戦時にドイツ軍によってプリントが破棄。第2次大戦終結後の翌年、制作から10年後にやっと公開にこぎつけたそんな作品です。神話扱いされるのも納得。

🖋その映像は、明るい陽射しにむせ返るような自然美、川面の揺らぎ、森。。。そして雨。物語と連動したとても美しい映像がみられます。

🖋物語もある意味秀逸で、わずか40分の間に大はしゃぎの一家のピクニックから一瞬でメロドラマに劇的に変化。そしてラストのエピローグで主人公の悲恋がクローズアップされるのは見事でした。

🖋さらに、映画史に残るシルヴィア・バタイユが光を浴びながらブランコに乗る名シーンは必見です。後のエピローグとの対比が素晴らしいです。

😢物語は。。。
ある晴れた夏の日曜日。結婚を控える娘アンリエットとその一家が、パリから馬車で田舎町へピクニックに訪れます。草が生い茂る木の下で家族とランチを食べ、自然の中でブランコを無邪気に楽しむアンリエット。その姿を遠巻きに眺めていた地元の青年ロドルフとアンリは、都会の女性たちとひと時の恋を楽しもうと相談します。2人はアンリエットと彼女の母親を舟遊びに誘い、やがてアンリエットとアンリが恋に落ちるのですが。。。

▪️Overview (映画. comより)
印象派の巨匠ピエール=オーギュスト・ルノワールの息子、ジャン・ルノワール監督による中編作品。ギィ・ド・モーパッサンの小説「野あそび」を原作に、パリから田舎にピクニックにやってきた一家の一日や、地元青年と一家の娘の愛を、モノクロの美しい映像で紡いだ。1936年に撮影されたものの、第2次大戦時にドイツ軍によってプリントが破棄。シネマテーク・フランセーズの創設者アンリ・ラングロワがオリジナルネガを救出し、プロデューサーのピエール・ブラウンベルジェがアメリカへ亡命中だったルノワール監督の了解を得て編集作業が続けられ、完成。第2次大戦が終結した翌年の46年、撮影から10年を経てパリで初公開されたという経緯を持つ作品。2015年、戦後70年を記念して日本でもデジタルリマスター版が劇場公開。
kazu1961

kazu1961