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我が道を往くのkojikojiのレビュー・感想・評価

我が道を往く(1944年製作の映画)
3.4
第17回アカデミー賞他7部門受賞

特段華やかなシーンはない。ビング・クロスビーが要所で自慢のピアノと歌を聞かせる。老神父のやりとりを中心に、彼の魅力の物静かな語り口とうまさで、なんとも心温まる作品に仕上がっている。
特に老神父役のバリー・フィッツジェラルドがいい味出していて、ビング・クロスビーを引き立てている。

残念ながら、私には挿入歌で心に響く曲はなかった。強いて言えば「アヴェマリア」かな。

ニューヨークの古びたドミニク協会の老神父フィッツギボン(バリー・フィッツジェラルド)は、廃屋寸前、借金も返せず、借金の担保に教会を取られそうな状況だった。

そこへ副神父として派遣された若いオマリー(ビング・クロスビー)がやってきくる。
彼は老神父とは意見が合わないが、家主の喧嘩をなだめ、不良少年たちには合唱を教え込み合唱隊を作る。この合唱隊と幼友達のオペラ歌手リンデン(リーゼ・スティーヴンス)の助けを借りて、教会の財政難を救う。

不良少年たちにかハーモニー」を教えて魅力的な聖歌隊に仕上げるシーンはなかなか良い。

教会の立て直しに成功した彼が去って行くクリスマスイヴの夜、聖歌隊の歌声で現れたのは老神父がなかなか会えなかった故郷にいる母親だった。この粋な演出はジンとくる。

監督:レオ・マッケリー
脚本:フランク・バトラー、フランク・キャヴェット
原案:レオ・マッケリー
製作:レオ・マッケリー
音楽:ジェームズ・ヴァン・ヒューゼン、ロバート・エメット・ドーラン

2023.01.18視聴28
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