サトミン

奇跡のひと マリーとマルグリットのサトミンのレビュー・感想・評価

4.0
三重苦はあまりにも切ないし、心が落ち込むのが目に見えるから、皆さん、この映画を敬遠してるのかな。レビュー数は、今日現在で1000以下。もっとたくさんの人に観てもらいたい。想像しているより、ライトですよ。衣装や景色、修道院の様子も楽しめます。
マリーは、目、耳、声の三重苦。
想像するだけでも、生きていくのが嫌になる。
修道院でおつとめしているマルグリットとの出会いで人生が動き出す。
消えゆく命から、生まれる命へ。
先生役のマルグリットは、残された時間をマリーに捧げたのですね。
もっと長く二人で過ごす時間を作ってあげたかったなあ。
マリーが、お墓に訪ね、空を見上げ、笑顔で手話で語りかけるシーンが素敵すぎて、涙が止まりませんでした。
死は恐れるものでなく、悲しいことではなのだよ。最期近く、そのように教えていたから、ラストシーンの笑顔につながったのでしょう。
天に召されたマルグリットも、奇跡の人。彼女は、ひとりの人間を助けるために、生を受けた。
キャストもみんな良かった。マリー役の少女も、ろうあとのことでした。
演技を超えた魂の表現。
サトミン

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