ヒデ

ムンナ兄貴とガンディー/ムンナー兄貴、ガンディーと出会うのヒデのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「お前の骨を折るのは簡単だが、俺はガンディー・ギリ(ガンディー流)でいく。お前は笑顔で家を返すだろう」

ラジオDJの女性に恋したヤクザの元に、ガンディーが降臨して色々助言してくれる話。

『きっと、うまくいく』『PK』のラージクマール・ヒラニ監督の過去作品。2時間半と長いけど全く飽きることなく、終始コミカルでめっちゃ面白かった。ムンナ自身も良い意味でバカだし、ムンナのことが大好きな弟分のサーキットもいちいち面白い。たびたび劇場でも大きな笑いが起きてた。

追い出し稼業をやっているヤクザのムンナは、美人ラジオDJのジャーンヴィに熱烈な恋をしてしまい、弟分サーキットの力を借り、自らをガンディー研究をしている大学教授と偽って親交を深めることに成功。しかし二人の距離が近づいた時、自分の追い出し稼業により彼女の大切な家を奪ってしまったことを知る。彼女の愛する"第2ラウンドの家(老人ホーム的な施設)"を暴力なしで取り返すことはできるのか。

あらすじ自体も皮肉が効いてて面白いんだけど、合間合間でラジオDJとして人々のお悩み相談を見事に解決していくのが痛快で、火星相の花嫁を救ってあげたり、親の金をスッてしまったタクシードライバーを救ってあげたりしたのが良かった。「噛みタバコを吐かれたら笑顔で掃除せよ」のとことか爆笑。この映画は「素直に伝える・謝ること」「暴力ではなく言葉で解決すること」の大切さを教えてくれる。

この映画の影響で「ガンディー・ギリ(ガンディー流)」を街中で実践する人がめちゃ増えたらしい。

個人的に牢屋でジャーンディにプロポーズするシーンが泣けた。本当に良かったねという気持ち。その後のオチも、サーキット(弟分)が結婚した老夫婦の養子になってたり、悪さしてたラッキー・シンが改心してガンディー図書館にいるのめちゃくちゃ面白かった。最後の最後まで面白い良作。


以下、セリフメモ。


「兄貴、やっちまおうぜ。牢屋の中なら捕まらねぇ」

「ガンディーの研究者はたくさんいる。でも実践してるのはあなただけ」
ヒデ

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