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劇場版 境界の彼方 I'LL BE HERE 未来篇のTELのレビュー・感想・評価

3.0
<ストーリー以外は感動>

なんというか、ストーリーは大して面白くは無かったです。でも、場面場面の見せ方や演出、心理描写や音楽、主題歌が総じて良かったので全体的に良い映画だったなぁと感じました。

じゃあどういう部分が面白くなかったのかというと、ラストの戦い部分が完全に端折られており、急展開で見ている人を置いてけぼりにしていたというところでしょう。序盤は結構丁寧な描写だなぁと思ってたのに後半のこの失速、駄目映画にありがちな展開ですね。

ただ、記憶を無くした未来と秋人の関係が様々な事件を乗り越えつつ親密になっていくという部分は結構面白く、博臣や美月もストーリーに深く関わっていたので全体的に見応えは合ったと思います。でも、肝心のラストが尻窄みだったせいで余韻に浸れなかったというか面白さが半減しましたねぇ。

なので、過去編を総集編にせず未来編を2部構成にしてもっとじっくり描いて欲しかったです。無理やりストーリーを2時間程度にまとめたせいで途中ポカーンとする場面もあったほど感情移入が出来なかったのは残念でした。ただ、境界の彼方ファンとしては雰囲気や演出、楽曲の良さに感動できたのでそこそこ満足だったかな。

というわけで、感想を一言で言うと、EDテーマを担当した「茅原実里の良さ」だけの映画だったなぁ、というところでした。
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