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Remember the Night(原題)のsonozyのレビュー・感想・評価

Remember the Night(原題)(1940年製作の映画)
3.5
スクリューボール・コメディの名匠プレストン・スタージェス脚本による、被告人と地方検事の禁断の愛がテーマ。

NYのクリスマスシーズン。
貴婦人の風貌で万引き常習犯のリー・リアンダー(バーバラ・スタンウィック)は宝石店でブレスレットを盗んで捕まり裁判となる。

クリスマス前日の裁判、芝居し過ぎの弁護人が陪審員に無実を訴え終えると、地方検事のジョン・サージェント(フレッド・マクマレイ)はクリスマスを理由に裁判の続きを年明けに延期してもらう。
リーがクリスマスを刑務所で過ごすことに不平を訴えるのを見たジョンは哀れに思い、保釈金を保証人ファット・マイクに支払い、リーを保釈させる。

クリスマスは毎年インディアナ州の実家に帰るジョンは、リーが家出して以来連絡をしていない母が暮らす実家がすぐ近くと知り、途中まで送ることにする。
再婚していた母と久々に再会するリーだが母の態度は冷たく、居場所のないリーをジョンは実家に連れて行くことに。

ジョンの母、叔母、従兄弟に温かく迎えられ、今まで経験したことのない安らぎのクリスマスを過ごすリー。
ジョンはそんなリーを愛してしまう。
しかし、年が明ければ、被告人と地方検事として裁判に臨まねばならない・・・

有罪に追い込むはずの地方検事が最初から被告人に親切過ぎる問題はありますが(笑)、リーの素性を伝えたジョンの母の対応の素晴らしさや、みなで歌ったりプレゼント交換したりする温かい時間を初めて過ごすリーのシーンは、クリスマス・ムービーとしても良作。
コメディテイストもあり、ドラマティックなラストもあり、楽しめました。

※英語字幕にて
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