俺はあなたともっと話したいと思うよ
こう言ってあげられるようになりたい、と切実に思った。
日々の怒り、悔しさ、悲しさは生活の底流を絶え間なく流れ続け、止まることを知らない。金持ちはずっと金持ちだし、貧乏人はずっと貧乏人。困っても親が金を出してくれるやつがよく金の説教をしやがり、親や家庭環境で苦しんだことのないやつが道徳について講釈を垂れやがる。黙れ、って思う。クソ喰らえ、って思う。そういう普通の人からしたら、辛いなで終わってしまうことが、僕にとっては身体から離し難い苦しみと共鳴して、吐きそうになったけど、最後篤が上司と笑いながら焼き魚を食べている場面を見て救われたような気がした。
