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キラー・オブ・シープのparaのレビュー・感想・評価

キラー・オブ・シープ(1978年製作の映画)
3.9
1970年代中頃、ロサンゼルスワッツ地区黒人街ゲットーに暮らす普通の人々を描いた、チャールズ・バーネット監督のUCLA映画学校卒業制作作品。
監督自身もワッツ地区出身とのこと。

音楽の使い方が優れているということで
Peter Barakan’s Music Film Festival 2022
ピーターバラカントーク付き。
予定には記載なかったが藤田正さんゲスト。

淡々と語られる貧困。
今なら絶対に撮影出来ないであろう子どもたちの遊び。(物がなかった頃はこれが普通だとは思う)
大きな事件も、ドンパチも起こらない。ただあるがままのよくある風景をフィルムに収める。
諦観にも似た無表情のスタンが笑みを浮かべるラストの意味は観客に委ねられている。

タイトルの意味はいろいろと深読み出来そうです。

トークにて藤田さんより
The House I Live In (Paul Robeson)と
Reasons(Earth, Wind & Fire)は歌詞を読んでみてと言われたので後で確認します。

(調べたところ、卒業制作ということもあり権利を得ずに音楽を使用したため、版権獲得するまで上映出来なかったらしい。)
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