評価は低いけれど、私はなかなか好きな映画でした。
ただ、NYが好きなだけなのかな😅💦?
なかなかぶっ飛んだ家族で
祖母であるスーザンサランドン演じるドリーはレズビアンで、フランシズという恋人と同居している。
フランシズがオシャレな女性だったなー。
そして、ドリーの娘であるナオミワッツ演じるマギー。
マギーの"娘"でトランスジェンダーのレイ…エルファニング、当時本当に16歳ぐらいの時ですね。
ブロンドの長い髪の毛のエルファニングから一転して、赤毛の短髪。
更に髪の毛を切ったエルファニングが菅田将暉に見えて仕方無かったのは私だけ😅🙏?
エルファニングは175cmも身長があるんですねー。
しかも小顔で…本当に男の子に見えたもの!!
しかも、この4人が一つ屋根の下で暮らしているという…。
この4人が住んでいる家も古いながらも素敵でした。
螺旋階段がある3階建てで屋上もある。
その屋上で祖母ドリーが煙草を吸ったりね☺️
うちも屋上…欲しかったなー。
スケボー🛹を走らせるエルファニングの横顔とか、スケーボーを一回転させる技まで披露!!
フィルムの質感とか…。
ブルックリンブリッジ?を走る車から見えるマンハッタンとか…(結局はNYが好きって事かなー💦?)
「16歳の決断」とか…ラモーナと言う名前を付けられて、その名前をレイに変えて、ホルモン治療で男性になる事をレイは決断している訳で…
その事に対して、悩んだり、嘆いたり、揺れているのはレイの母親のマギーである訳で…(と、また邦題クレームオバサンになってますが…💦)
で、一つだけ残念な点が…マギーの父親、レイにとっては祖父の存在が一切出て来なかった事。
だって、祖父がいなくちゃマギーは生まれて来て無い訳で
離婚して縁を切ったのか、亡くなったのか…とか…祖父の存在も入れての"ファミリー"なんじゃないかなー?
細かい点を突いてますかね??
ドリーはマギーにとってはかなり皮肉屋な母親で、この母親だったら、マギーもパパっ子にならないのかなー?
自分の父親に相談に行くとかね…。
冒頭のシーンがラスト(間近)と繋がる作り。
16歳のレイがホルモン治療を始めるには"両親"の同意書が必要になって来る。
だから、マギーはレイの父親の元を訪れなければならない。
ここで、マギーの"事情"が絡んで来るのですが…。
結局は、マギーが自分の過去と向き合わなくてはならなくて、それに対しての"逃げ"もあったのかなー。
でも、娘を育てていたのに、急に自分は男だ!と言われた時の母親の戸惑いや心情も大きくありますよね。
なかなか、そうは受け入れ難いもの。
"she"…おっと!"he"だった…と言い直してみたり…。
目線や語り手がレイだったのも良かったかも。
これが母親であるマギーが語り手だったら?全く別物の映画となっているでしょうね。
レイが怒りを爆発させるシーンと喜びでダンスを激しくしちゃうシーンも好きです。
結局はエルファニングだからこそなのかもしれないです。
原題は"3Generations"
祖母、母、娘(息子)
とてもしっくり来ますね。
「20センチュリーウーマン」は大好きな映画で
この映画は血が繋がらない人間が一つの家で暮らす物語なのですが、
この映画は、何かが足りない…なんなのだろう…。
何故、マギーとレイはドリー(とフランシズ)と暮らしているのだろう?
祖父の存在が皆無なところもあるけれど、この映画に足りない何かを考えても埒が明かないと思いました。