Yuki2Invy

ドラゴン・オブ・ナチスのYuki2Invyのレビュー・感想・評価

ドラゴン・オブ・ナチス(2014年製作の映画)
2.0
「できるコトから一つずつ・全力で」とゆーのは、字ヅラとしては非常にポジティブで好い言葉だと思うのですが、仕事においては必ずしも無邪気にそーだそーだ!と言い切ってしまえるってワケでもなくって、それは「できるコト」より重要なのは常に「やるべきコト」の方であるからだ、とも言えます。確かに、空と砂漠とプロペラ戦闘機(&ドラゴン)とゆーのは、安いCGでやる分には非常に相性が好さそーで、かつドラゴンも(一頭つくってコピペしてるダケではありましょーが)まあまあ見れなくもない出来には仕上がってるので、ソイツ等の空戦シーンはB級映画としては全然悪くはないってレベルだったと思うのですよ(⇒まァそれも、終始超・ワンパターンなので中盤で飽きてはしまいますケド)。しかし重ねて、それはあくまで「できるコト」の方であって、それ以外の肝心な「やるべきコト」の方が総じて非常に好い加減な出来なので、作品全体としては全く以て盛り上がってゆかないって感じなのですよね。

例えばまず、序盤のドラゴンは空中ではほぼ無敵状態なのですが、連中が更に地上を攻撃するとかってシーンが(またほぼ)無いから、コレだと基地に籠ってる分には別に安全⇒なんか緊迫感に欠ける…となってしまってると思うのですよね。やはり戦争映画として、空戦は多少できていても⇒陸戦のシーンがポンコツ塗れ…だとこーいうコトになってしまうのかと思います。その意味で、オーラスが特にイチバン酷かったのも極めて頂けませんですね(なんであんな精密爆撃がシレっと可能なのか+また同じショボい爆発のエフェクト一発で済ませてるから成し遂げた感も皆無だし)。終り悪ければ総て悪し、の極みとゆーか……

前述の、安いCGを活かすための舞台設定(WWⅡのアフリカ戦線)が、更にドラゴンの存在に対しても多少の説得力を醸していたコトなんかも含めて、この年代の他のB級映画よりは少しダケ考えてつくられていた…という気もするのですが、重ね重ね余りにも「できるコト頼み」過ぎ=他が雑過ぎ、という感覚が拭い切れません。のでこの評価としておきます。
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