メモ魔

モアナと伝説の海のメモ魔のレビュー・感想・評価

モアナと伝説の海(2016年製作の映画)
3.8
モアナと伝説の海

モアナのちっちゃい頃可愛すぎる笑
周りにいる男の子たちもおばあちゃんの昔話聞いて気絶しちゃうのかわいすぎか笑
やっぱディズニーって感情をシンプルに映像に起こすのほんとうまいよな〜。

雑念のない純粋な好奇心を感じる。子供の心って全部正直だから。だからそんな子供が大人にできない優しさを演じてると、どこか自分にもそんな優しさがまだ残ってるんじゃないかつて思える。

んー、亀ちゃんかわいすぎ。

綺麗やな〜。こういう海なら大歓迎なのだけど。
1面がずーっと見渡せる透き通った海。
形ないものに表情を持たせるのもまたうまいよなディズニーは。

これは石がモアナを呼んでるって感じか。

夢を応援したい親の気持ちもすこし混ぜて欲しかったかな〜とちょっと思う。
危険だからと閉じ込めるだけが親の仕事じゃないと思うんよな。
しがらみを取っ払ってやってあえて危険で魅力的な道を選ばせてあげるのもまた親の仕事だと思うんだけどな〜。

キレッキレダンスの男の子最高

人はやりたいと思っても、できないと思っても、やるべきじゃないこともある。か〜経験談だから深いよな〜。
犠牲を払ってヒトが進化する時代は終わったんだなもう。
いかに安全に、安全でないなら安全な道を探すことに全力に。
ヒトって種類には無限の時間があるのだから、過程をすっとばしてリスクをとって冒険に出ることは愚かだって、そーゆーことなのかな〜。

まあモアナに関してはすでに時間が有限である描写があるから外に出るほかないのだけど。

光り輝く海が
おいでよと
呼んでる

声を持たないものに自分の感性を乗せて、会話できる人に憧れを持つ。
これはフィクションの話じゃない。現実にもある話。植物に話しかけてあげるのと同じ。
モアナは海に出たい自分と海を重ねて[海が自分を呼んでる]って本気で思ったんだろうな。
歌からその気持ちが溢れるほど伝わる。
蓋をしてもそう、溢れる気持ちに体は嘘をつけない。人の探究心はそれゆえに今のヒトをここまで進化させてきたのだから。

モアナは海の危険を知って夢を諦めちゃうのか。
夢の壁はいつだって高いものだ。高いから夢になる。達成された目標は夢になり得ない。
だから壁の高さで夢を諦めてほしくないな。

人の限られた人生ってこわいわ。
頭のどこかで自分が後世に残すべきものを勝手に定めちゃって、それを目標に生きるから達成した途端に生きる意味を見失っちゃう。

お母さんがモアナの意思を尊重したシーンが個人的に好き。
どれだけの葛藤があっただろう。
危険なことは百も承知。それなのに娘を世界に送り出すのは
娘の命より娘のやりたいと思えることの方が大切だと思ったからだろうか。
それとも、娘の夢を否定し続け娘に嫌われる自分に心が追いつかなくなったから?
それは違うか。

娘が自分の命より大切だと思う一方で、広く羽ばたく娘の姿もまた命より大切だと思う母親の気持ちがあの涙にはあったんだろうな。
泣けるよな。

決意はいつも何かを切り捨てて、その反動で前に進むものだ。おばあちゃんは自分の命をもってその助走をつけてくれた。おばあちゃんの命がモアナの背中を押し続けてくれたのか。

テフィティのこころ、、、
逃げられると思うなよ
思ったんだ?いちいち驚かせてくれるやつだ

はおもろすぎるだろ笑笑笑笑

与えられたからすごいんじゃない。
才能だから努力してないんじゃない。
恵まれてたから苦労を知らないなんてことはない。
今の自分を作ったのは、紛れもなく誰でもなく、自分なのだ。
他人のおかげにかこつけて自分の努力を粗末にしちゃだめだ。

光り輝く海がおいでよと、呼んでる
が物語の後半になって
心が押し寄せる波のように自分を駆り立てる
って歌詞に変わってるのがぐっときた。
誰かがこうしろって言ったからそれに従ってやってるわけじゃない。自分の心が海へ自分を駆り立てたんだって。みんなを助けたい気持ちが自分の根っこなんだって。あくまで海の声はきっかけにすぎない。自分の心にはいつもやりたいことが詰まってる。そんなメッセージを感じた。
モアナはおばあちゃんと会話することで、選ばれた人間になろうとするんじゃなくて、自分らしさで問題を乗り越えていこうと決意するわけだな。好きだな〜自分を獲得していく女の子を見てるのは本当に面白い。

マウイの最後も良かった。
自分を構成する大部分が、他人から与えられたものだと思っていたマウイ。
でも本当に自分が自分としてあって欲しい部分はそこじゃないよね?って。
誰かに与えられた自分じゃない。与えられた自分はあくまで自分自身を育ててあげる道具にすぎない。便利だからってそれを自分と錯覚しないで。大切な部分は、いつも内側に、自分で獲得してきたものの中にあるんだ。
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