ハナカズキ

ズートピアのハナカズキのレビュー・感想・評価

ズートピア(2016年製作の映画)
4.0
動物が暮らす世界。大都会ズートピアでは14匹もの動物が行方不明となっていて、警察官のうさぎのジュディがその事件の真相を追っていくというストーリーです。

この動物界ではそれぞれの動物に役割が決められていますが、うさぎのジュディは警察官に憧れています。警察官は大型動物がなる職業ですが、ジュディは警察学校をトップで卒業し、うさぎ初の警察官となります。

ところが希望の職務につけません。それは「うさぎ」だから。この動物の世界でも人種差別ならぬ種別差別があるようです。

この映画は動物の失踪事件を追うストーリーに、頑張れば夢をかなえることができるというメッセージと、更に人種差別のテーマ性が上手く絡まっていて、子どもにもそれらのメッセージがわかりやすく届くのではないでしょうか。私の子どもに届いたのかは不明ですが、少しでも心のどこかに留まっていればいいなと思います。

ところで、ドン・コルレオーネっぽい動物が出てきたところが私のお気に入り場面。声もマーロン・ブランドに寄せるというこだわり具合、流れる音楽はもちろん「ゴッド・ファーザー 愛のテーマ」風。細部までこだわっていて、さすがディズニーです。

子どもと一緒に見る映画は、「子どもが見ても楽しい、一緒に見る大人も楽しめる」かどうかもスコアの基準にしています。この映画はミステリーやメッセージ性は大人にはやや物足りませんが、それでも子どもと一緒に楽しめたのでそこを考慮させて頂いて4.0です。
ハナカズキ

ハナカズキ