「海は、あなたの外にも、中にもある」
一昔前だが、テレビの地デジ化に伴って出演が劇的に減った女優も多い、とか噂されていたことを思い出した。
この作品のナヴィ族も、肌や髪の質感がリアル過ぎて、もはや可愛げを感じられないキャラクターになってしまった。前作から十余年が経って、CGの細密化が進んだことの逆効果かもしれない。
さて、このシリーズはとかく映像技術ばかり讃えられがちだが、ストーリーも丁寧に練られていて3時間余の長編も苦にならない。一つひとつのサイドストーリーが、“つながる=共有する=相互理解する” というコンセプトに収斂されている様は見事だと思う。
次回作は、戦記ではなく、もっとドラマ寄りを期待したい。
「海はすべてをつなぐ。生から死までを、闇から光までを」