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青い体験のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

青い体験(1973年製作の映画)
3.5
「毛皮のビーナス」で注目されたラウラ・アントネッリを起用し、思春期の少年の性をコミカルに描いたお色気コメディ。
撮影はヴィットリオ・ストラーロ。
音楽はフレッド・ボンガスト。
原題:Malizia (1973)

シシリー島の小さな町。
妻を突然亡くした中年男性イグナツィオと3人の息子たちの家に、亡くなる前に妻に雇われたという家政婦アンジェラ(ラウラ・アントネッリ)がやって来る。
お色気たっぷりのアンジェラに、父も長男も次男も熱をあげる。
やがて父はアンジェラと再婚しようとするが、次男ニーノは複雑な感情を抱く…。

~登場人物~
①家政婦アンジェラ(ラウラ・アントネッリ)
②イグナツィオ一家~
・父、イグナツィオ(テューリ・フェッロ)
・長男、アントニオ18歳(ジャンルイギ・チリッジ)
・次男、ニーノ14歳(アレッサンドロ・モモ):主人公
・三男、エンジーノ7歳(マッシミリアーノ・フィローニ)
・急死した妻マルゲリータ="ユウレイ"
③他の登場人物
・バルチェロ(ステファノ・アマト):次男の友だち。デブ公
・ルチアナ(ティナ・オーモン):デブ公の姉。セクシー。
・ドン・チリッロ(ピノ・カルーソ):神父
・コラッロ(アルジェラ・ルース):大金持ちの未亡人。父の客。
・イグナツィオの母(リラ・ブリニョーネ):田舎暮らし

思春期の頃にこの映画を観た少年たちには、とても印象的な作品。
ラウラ・アントネッリは後にルキノ・ヴィスコンティ監督の「イノセント」に起用されましたが、官能的な魅力たっぷり。
久しぶりにみかえしたが、モモがアントネッリに命令的な態度をとったり、暗闇を怖がるアントネッリを脅すようなシーンなどは、女性たちにどのように感じられるのだろうか?許容範囲ならよいのだが…。
一家の主人が亡くなった妻に恐々としたり母親に頭が上がらなかったりする辺りは、いかにもイタリアという感じがします。
軽快でリズミカルなテーマ曲もよい。
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