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ドクター・ストレンジのsmithmouseのレビュー・感想・評価

ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)
3.3
髭の魔力でダウニーは社長にベネ様は奇妙に。
インフィニティガントレット編では打倒サノスのチームで中心的役割を演じていた筈が日本ではマブカプのせいでシュマゴラスやドーマムゥといったヴィランの方が先に有名になってしまった不遇の人。
ディフェンダーズ繋がりのハルクと共に助っ人として(またはテコ入れ要員( 一 一)?)「マイティ・ソー ラグナロク」に参戦が決まったそうで、最狂最悪の紫類人猿との「インフィニティウォー」に向けてアップを始めたこれからも楽しみなストレンジ。

「全てを理解したつもりでいましたか?」

早すぎるテンポの序盤に置いてかれそうになったけど現実の風景がグネグネグルグルバリバリと変化していく超現実的なシーンの連続で魅せる誰も見たことが無い可視化された"魔術"の世界は新鮮。
単に魔術の"結果"ではなくその"過程"の万華鏡のようなまたトリックアートのようなビジュアルはダークディメンションやリンボ界という超自然的な不可知世界に足を突っ込んだ異色のヒーローとして説得力のある出来。
エンシェント・ワンの見せるストレンジへの説教的体験や異次元の表現は単純に「インセプション」の二番煎じではなく、物質界から神秘へのハッキングを可能にする魔術師の存在を特有の個性として浮き彫りにする。

ネパール版ホグワーツでのユニークな修行を経て魔術師として仕上がって行くベネ様はイケメンとはいえ既に風格を備えた容貌なんで格好良さと威厳を兼ね備えたドクター役は適任だと思える。
物言わぬマントさんの大活躍もすごい可愛くて和む(;´Д`)。
動きまくるティルダのヨーダ的立ち位置とキャラもかなり格好いい。
個人的に残念な点はマクアダムスとミケルセンのキャラが他より薄まってるように感じるとこ。
常人の尺度のバロメーターマクアダムスはともかく、噛ませ犬ミケルセンにはもっともっと出番を上げて下さいよ( ;∀;)。
見終わってみるとホントにこの2人でないと駄目だったのだろうかと疑問に思う。

恒例の次回作&アベンジャーズへのブリッジ的なお楽しみもあり、結果として独自の世界観と3D酔しなかった自分の三半規管の成長が楽しめました( ´Д`)。

ドルマムゥ「いい加減帰れよ!」
マントさんとDr.ストレンジloveな映画。
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