菩薩

ベレジーナの菩薩のレビュー・感想・評価

ベレジーナ(1999年製作の映画)
3.6
イリーナのチチデケーナでイミワカンネーナでもオモシレーナと思ってたらアホのお祭りみたいな終わり方して爆笑した。早稲田松竹の掲示物の言葉を借りれば「ブニュエル風」で、それを言ってしまえばもう説明のしようもないのだが、政治汚職やらよくあるスイス銀行のマネーロンダリングみたいな話は実際にあったようで、それを茶化してチョケまくってる滅茶苦茶変な作品。まぁでも日本の上層部だって結構こんな感じだろうし、それこそ新井英樹が猛烈に露悪的描いてる政府中枢にいるおっさんとかこんな感じ。おっさん共の趣味嗜好をこらした変態プレイの数々には心の底からのキッモ…が出るが、そんなおっさん共が更によぼよぼの爺さん方に駆逐されて逝っちゃうんだからちと哀れ。最後の最後に栄冠ならぬ王冠と喉から手が出るほど欲しがった名誉市民権を得るイリーナ、でもこんな国なら、いっそのこと故郷でゆっくり暮らしたほうが幸せだった…となるような気がしてならない。スイスにもどうやら拷問博物館的な物はあるらしい。
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