Ken

Love Is All You Need?(原題)のKenのレビュー・感想・評価

Love Is All You Need?(原題)(2011年製作の映画)
3.7
2021年14本目。
異性愛者がマイノリティの世界を描いた短編作品。

とてもシンプルでわかりやすい。
ただ単純に今の世界のマイノリティとマジョリティを入れ替えただけ。
そんか世界で異性愛者になってしまった女の子がいじめられて、孤立していく。家族からも拒否されている部分まで描かれる。
ここまで露骨に過剰にやるか?っていう思いに牽制するようにエンドロール後に、全て事実を元に作られているとメッセージが。

2011年に作られた作品。アメリカでは2011年頃から10代の自殺率がものすごく増えている。それを考えると、この映画に描かれたようなことが未だにたくさん起きていると思われる。
この作品のすごいところは性的マイノリティを描くだけでなく、いじめの実態も描いている。みんなに追いかけられるシーンだけでなく、グループでのメッセージとか、スマホの通知とかも。そうなるとマイノリティとかもはや関係ない。ただただ攻撃をされる。いじめ自体の恐ろしさがわかりやすく描かれる。
理由はなんであれ、この映画のような総攻撃を受けてしまっている子供は少なくないのだろう。そういうものを生々しく見せられると、改めて気が引き締まる。

どのような子供であっても味方であり続けなければ。



20分ほどの作品だし、多くの人に見てほしい。特に子供にはとてもわかりやすい作品だと思った。
良い作品だったが、You Tubeの動画しか見つからず。綺麗な映像で配信してほしい。もっと多くの人が見られるようにしてほしい作品だった。
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