ローズの秘密の頁
"めくるたびにあふれる真実と愛" この言葉を頭の片隅に留めながら観て欲しい映画です。
自由のない1940年代の第二次世界対戦下のアイルランドで、信念を貫き通した主人公ローズの半生を描いた作品。
今だったら当たり前のように結ばれるはずなのに、戦争・権力・宗教に加え魅力的なローズへの嫉妬が複雑に絡み、悲惨で不遇な人生を過ごしてしまうのは、観ていて耐えられないものでした。
後半はそれらの連続で目頭が熱くなりますが、彼女が "ローズ・マクナルティー" を最後まで名乗り続け、"子供は生きている" と語り続けるのは、真実を貫き通す彼女のあふれる愛そのものなんですよねぇ。
キャロル以上に、ルーニー・マーラーの目の美しさには脱帽です。