Cap

雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのCapのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ジェイク・ギレンホール目当てで見たのだけど、妻を亡くしても妻を愛していなかったから悲しくないと言いつつ、喪失感からなのかどんどんクレイジーになっていく様子が名演技すぎて流石だなと。
お金はあって美しい妻がいても幸せじゃなかったのかな?全てに無関心だったことに気づいて、破壊や解体をしたり、痛みを感じる事で生きている実感が湧いてくるディヴィスの人間味とか、もがいてる姿はクレイジーで危険な感じがするけどよかったな。

ひょんな事で知り合うカレンの息子クリスもぶっ壊れた非行少年なんだけど、クリスとつるんで高級な自分の家をぶっ壊したり、防弾チョッキを着てクリスにピストルで自分を打たせたり危険すぎる!でもその危険を犯す事で生きてる実感が欲しいのかなって。解体された後、二人ともいい方向に再生するといいな。

Demolition(解体)という原題 がぴったりなこの映画、邦題は最後に出てくる亡き妻からのポストイットのメッセージになってる。必要な時にしか妻を見ず、普段は無関心だったディヴィスそのものだなと。それを自覚した事で初めて妻亡き後に涙を流すことができたシーンはグッときた。けど、遅すぎたよね。結局亡き妻もディヴィスの無関心に気づいていたからこそ他の男性とデートしてたし妊娠までしてた。その事すら知らなかった。最初は愛があったはずなのに、無関心でいたことね夫婦仲が冷え切っていたのかな。でも回想シーンの奥さんは愛に溢れる笑顔なんだけどな。悲しいね。
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