このレビューはネタバレを含みます
妻が死んで、キレた男。
想像の斜め上を行く彼のぶっ飛んだ行動に、不覚にも昂揚感を覚えてしまった。
カスタマーセンターの女性とクレームの手紙で繋がるのもよかったし、その後会いに行くぶっ飛び具合も好きだったし、擦れた少年とのコミュニケーションも好きだったし、全てをぶっ壊すシーンはサイコーに気持ちよくてずっと笑ってた。
悲しめないのは、愛してなかったからなのか?愛していたら泣き喚いて悲しむものなのか。彼にはそれができない、だから愛していなかったのだと思ったのだろう。そこから物語が始まる。
けれど、最後に墓で、彼女が誰かに愛されていてほしいと願っていた、と口にした彼には、足りないかもしれないけれど愛があったのだ。それに気づき、彼は初めて涙を流す。
義父に言うセリフが答え合わせをしてくれる。
普通に観ていたけれど、実はメタファーだらけの作品だったんだな。
確かによくよく考えれば、「水漏れしてる冷蔵庫」なんて、メタファー的すぎる。