とぼけたおかしみを折り重ねながら、人生の素晴らしさと家族の大切さを伝えてくれるドラマ作品。

オランダの田舎町、単調で振り子の様な毎日を生きる男フレッド。人付き合いを避けひっそりと生活していた彼の元に、ある日突然、言葉も過去も持たない男が現れる。

帰すべき家も分からず、やむなく始まった奇妙な共同生活だったが、ルールに縛られていたフレッドの日常がざわめき始め、いつしか鮮やかに色づいていく…。

心のままに生きる事は難しい、でも大切なものに気づかない人生程、佗しいものはない。

全てを失くした男が、名前すら持たない男から学んだ幸せとは…？


『家族を失った孤独な男が手に入れたのは、しがらみを手放す力と、新しい世界でした。』


孤独。

孤独を望まずになる孤独、孤独を選択する孤独、今作のフレッドはどのタイプの孤独な人なのかをまず考えてしまう。最近では結婚願望を持つ人も少なくなり、おひとり様なんて言葉も耳にする。様々なルールやしがらみから解放された、自由を求め思いのままに独り暮らしする人も多くなっています。

日常の何て事はないコミニュケーションが、孤独にどっぷりと浸かった中年のおじさんフレッドの心に、忘れかけていた喜びを教えてくれる。過去の殻に閉じこもり、自らの可能性を閉ざしてきたフレッドにとって、新たな世界観(気持ち)を表現する機会を得るのは、残された人生の中でとても重要な事だった様に思えますね。

普通以上に規則正しく自己の中に確固たるルールを持つ中年を過ぎたおじさんの、可笑しくもどこか哀しい人間性を描いた作品でした。

妻に先立たれ、息子も家から出て行き、毎日一人 無味乾燥な生活を送る 信仰深き 真面目な初老の男性主人公。

ある日、少し風変わりなホームレス風中年男性に宿を貸してから共同生活を送る様になり、徐々に生活に活気が戻ってくるが…。
…っての序盤戦。


中盤までは主人公とホームレス男性との、ゆったりのんびり的シュールなコメディ作品と思いきや、その前振りが効いた終盤からは、しんみりでじんわりとなかなか心惹き付けられる展開に…。

低評価&意味不明な邦題で損してる感じだけど、自己啓発的ストーリーと柔らかな作風で、個人的には好みの作品でした～👍️


息子さんのソックリっぷりはCGかと思っちゃった～😁

全く孤独のススメになっていない（笑）確かに主人公は孤独でありますが、ススメなんて一切ない。いや、ススメてどうするんだと突っこまずにはいられない。
全体的に淡々としていて個人的には響かない作品でした。妻に先立たれた主人公が、とある人物と接触することにより生きがいを感じていくというものなのですが、先月見た『幸せなひとりぼっち』の方が好みであったため、今作に関してはインパクトがなかったかなあ とか思ったり。今回はこれくらいにしておきます。マッターホルンや並木道などの画は良かったです。

• #tmy整理2016公開映画
• #100分以下