ゼロ

沈黙ーサイレンスーのゼロのレビュー・感想・評価

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
4.0
弱き者はどこで生きればいいのか?

原作は、遠藤周作先生のの小説『沈黙』。監督は、マーティン・スコセッシ氏。日本の作品を海外の監督が撮影することになっていますが、日本独特の間や服装など勉強されて作られているのが分かり、安心しました。

作品が159分と長く、宗教や人間の葛藤を描いており、重厚感があります。決して間延びしている感じはなく、作品に惹きつけられるのは見事とでしかありません。

迫害や拷問や処刑などのシーンも多くあり、目を背けたくなる場面が多く登場しますが、目に焼きつけてください。この映画に勧善懲悪のような分かりやすいものはなく、誰が正義だとか誰が悪だとかいう話ではありません。神様が沈黙を続け、そして人々はどう生きていき、何を選択するのか。

考えさせられる作品でした。
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