うたまるさん

チング 永遠の絆のうたまるさんのレビュー・感想・評価

チング 永遠の絆(2013年製作の映画)
3.8
最後の最後に逆転ホームランな作品。

はっきり言って、最後の最後にやられました(笑)
まぁ、観る人によって評価は異なりますからあくまでも個人の感想ですよ。
私にとっては前作を観てからあまり日が経っていなかったので、ラスト5分で評価がガラリと変わりました。
え?何のこと?
いえいえ、ネタバレになりますから言えませんが、まだご覧になっていない方は是非、前半を見直してからご鑑賞ください。

公開は前作から12年。でも、ストーリーでは17年後の物語です。

親友ドンスの殺害を指示した罪で刑務所に入っていたジュンソクは長い刑期を務め、まもなく出所となるのだが、その前に学生の頃一緒に遊んでいた女性の息子が同じ刑務所に入ったので守って欲しいとのお願いを受ける。
ここで、若き愚連隊のリーダーのチェ・ソンフンと出会うことになる。

17年ぶりに出所したジュンソクの周りはあまりに変化し過ぎていた。
ジュンソクの組織もかつての舎弟のウンギが副会長の座についていて、もはやジュンソクの居場所すらない状態であった。
会長もかなりやり込まれており、まさに組織はウンギによって支配されていた。
かつて、苦楽を共にしていたジュンソクの舎弟達も今では肩身の狭い思いをしていて、彼らに対しても家族のように強い絆を感じていたジュンソクはウンギからシマを取り戻し、組織を立て直そうと決意する。

その後、刑務所を一年で出所したソンフンを弟分として迎え入れ、ウンギらへの仕返しを始めるのだが、ウンギもそれを察知して、日頃からジュンソクと行動を共にする舎弟達を取り込もうとする。
ソンフンもその一人として、ウンギに過去の重大なことを吹き込まれるのだった。

ここから物語は前作同様ヒリヒリとしたムードになっていく。
このチングへのシリーズは終盤になってからが面白い。
前作で少し学んだのか、序盤のサブストーリーの説明過多な部分はいくらか抑えられていたが、それでもやはり多めですかね。
この映画は、前作も含めて連続ドラマ向けなんだと思います。

まぁ、想像を超えずに物語はクライマックスへと進んでいくので、うーん…と思っていたのですが、ソンフンの感情が爆発してからのテンポはかなりいいですねー。
どうやら、ソンフンを演じたキム・ウビンは今作が映画デビュー作だとか。こりゃ力も入りますよ!
その彼が最後に放った一言が、まさか前作から繋がりのある言葉だったとは…。
ヒャー!ここから先はもう喋れません。

気になっていただけた方は前作と続けてご覧ください。
オススメです。
うたまるさん

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