黄色いブドウ

天空の蜂の黄色いブドウのレビュー・感想・評価

天空の蜂(2015年製作の映画)
3.9
「感想が見た人の心を反映する」映画。映画・小説は技術ベースの議論であり中立だが、反原発・原発推進の考え方を前提に持つ人が見ればそれぞれ「自分の考えを肯定する映画だった」と語れる作品。

役者や原発に興味関心がなければ勧めない。原作は東野圭吾の小説、1995年発売だが2011年の原発事故まで余り注目されてなかった原発の問題点を述べている予言書的存在。

舞台や邦画の演技がウザい。映画ではヘリに対して余計な設計思想が言及された。監督人の政治思想が混ざってると思える。音楽は緊迫感が宿り、オープニングは洗練されていて良かった。

アクション周りの演技は良かった。日本らしい緊迫感あり。綾野剛の使い方は間違ってない。

バブルの頃はエコノミックアニマルと言われ信念や思想がなく経済しか考えない人種になった日本。亡国のイージスやパトレイバー2や今作のような「そういう国民」に嫌気がさしている作品が90年代には多いと思う。