桃子

レイズ・ザ・タイタニックの桃子のレビュー・感想・評価

レイズ・ザ・タイタニック(1980年製作の映画)
3.1
「第1回ノミネート作品」

知らなかったのだが、この映画は第1回ゴールデンラズベリー賞の最低作品賞にノミネートされたそうである。最低だと判定された理由は、予算が足りなくて原作にある大切なエピソードをことごとくカットしてしまったから。映画あるあるだとは思うが、力量のある製作者なら、脚本や演出でカバーできるのではないのかなあ。監督さんの名前、知りませんでした…(笑) 他の監督作品のリストも見たが、1つも知らなかった。B級映画の監督さん??
私がどうしてこの映画を見たかというと、唯一のロケ現場遭遇外国映画だからである。1979年、私はワシントンDCにある大学の留学生向きの会話コースを受講していた。大学の近くを歩いていると、前方に映画撮影用のクレーンが見えた。とあるお屋敷の庭を塀の上から俯瞰撮影しているのだ。何人かの野次馬がいたので、そのひとりに「何の映画を撮影しているんですか?」と訊いた。その人は「レイズ・ザ・タイタニックだよ」と教えてくれた。完成して公開されたらぜひとも見なくちゃと思った。その後、年が過ぎ、ようやくレンタルビデオで鑑賞の運びとなり、目撃したロケ現場はどこに登場するのかとわくわくしながら見た。あのお屋敷の庭はこんな風景だったのかとえらく感動したのを覚えている(あ、この映画はレビューを書くためだけに再見しました)。
ちなみに、この大学の近くには「エクソシスト」のロケ地となった階段もあった。ここは見に行った覚えがあるようなないような、曖昧な記憶である。
「カットスロートアイランド」は大金をかけてコケてしまったが、こちらは大金をかけずにコケてしまった。当然のなりゆきだったのかも。何事も“手抜き”はよくないという典型だろう。でもねえ、私の大好きな俳優さんであるジェイソン・ロバーズとかアレック・ギネスとかが出演している。これまた残念映画…
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