リラリオ

オマールの壁のリラリオのレビュー・感想・評価

オマールの壁(2013年製作の映画)
3.9
パン職人オマールは、分離壁の向こうに住む幼なじみのタレクとアムジャドに会いに行く⋯と見せてぇ~の実は愛しのナディア(タレクの妹)に会いに行くため命懸けで壁を乗り越え、超極秘に愛を育んでいた。
2人は結婚を約束をし、オマールは結婚の為のコツコツ貯金、新居の用意もし、準備OK!あとはタイミング待つべしの状態であった。だが「俺、ナディアに死ぬほど夢中♡」のアムジャドも参戦、恋のトライアングル発展。

オマールとアムジャド、タレクの3人は反占領の武装組織に所属。ある晩イスラエル兵襲撃作戦を実行し(作戦担当タレク、車出し係オマール、狙撃アムジャド)1人のイスラエル兵を殺害。ここから運命の歯車が狂い出す。

オマールは、結婚の承諾を得るためタレクに話をしようと決心し、打ち明けようとしたその時、秘密警察がやってくる。3人は逃げ出すがオマールは撃たれ捕まってしまう。

真っ裸にされ「誰と一緒にいた?誰が撃った?」とドえらい拷問を受ける→だんまりを決める→刑務所送り→イスマイルという男に話しかけられる→「用心しろ!奴らは犬を送り込み、お前を信用させて秘密を聞き出しそれを録音する。だから誰にも何も喋るなよ!心が折れて自白したら奴らの犬にさせられっぞ!絶対なるなよ!」→「俺は絶対自白しない!」だが、その男こそ犬であった(笑)まんまとトラップに引っかかってしまう⋯

「絶対自白しない!」秘密警察のラミは録音を聞かせる→これは法廷で自白とみなす!もうどうにもならんが、犬になるなら話は別だ→嫌なこった!→まあ、考えておけ!→弁護士に相談→「こりゃ自白として採用されるわ⋯最低でも懲役90年っしょ!」→90年!?打つ手は?→占領が続く限り、ない!
秘密警察のターゲットはタレク。「1ヶ月以内に奴をおびき出せ」成功すれば釈放、失敗したら逆戻り⋯ナディアのことも持ち出され引き受けることに⋯。
期限付き釈放のオマールは、組織のアジトに行き秘密警察の計画を速攻バラす。どうやら組織の情報がダダ漏れしまくり~ので組織内にもスパイがいるらしい。

逆に敵をおびき出そうぜ→どう考えても今じゃねぇだろのタイミングで「ナディアを嫁にくれ!」とお願いする→答えは「今じゃねぇだろ⋯とりあえず考えとく」→敵おびき寄せ作戦大失敗。情報が見事に漏れ、また秘密警察に捕まるオマール。
ラミは激おこ、刑務所でも裏切り者扱いされボコされる。「もう一度チャンスをください!」ラミにお願いするが信用できねーと断られる⋯が、なんとか最後のチャンスを得る。「タレクの首持ってこい!失敗したら生まれたこと後悔すっぞ!あとナディアの秘密も知ってるからそれもバラす!」

釈放されるが裏切り者のレッテルを貼られ、愛しのナディアにもスパイと誤解され(今回はマジで犬だが⋯)アムジャドとナディアが会っているところも目撃してしまう。2人の関係は?秘密とは?気になってしゃーないオマールはアムジャドを問い詰め聞き出す。「裏切り者はお前だろ!ナディアの秘密ってなんだ!」「妊娠させた⋯」じぇじぇじぇ!!!!

怒りに震え悲しみに打ちひしがれるオマール。友の裏切りで散々な目にあい、恋人まで寝取られ⋯こりゃ悲惨だわ。

パレスチナでは未婚女性の妊娠はご法度。一家の恥として家族に殺されかねない⋯。「タレクに話すっきゃない⋯」「絶対殺される⋯」「大丈夫、俺ら3人は幼なじみじゃん」愛するナディアを守るため2人を結婚させようとするオマール(人良すぎ)
そして、タレクに全て打ち明ける。もちろん、許す⋯訳ない。アムジャドは殺されかけ、もうグチャグチャにもみ合い、もみ合いあるあるの銃暴発でタレク死亡。一応目的を果たしたのでタレクの遺体をラミに引き渡す。

裏切り者の結婚を手助けし(妊娠バレぬように超マッハで結婚を仲介、貯金無しのアムジャドにコツコツ貯金譲る)オマールはアムジャドと縁を切る。
そして2年後⋯びっくり仰天オーマイガーな真実が発覚!!人生をめちゃくちゃにされたオマールは、怒りの猿狩りする⋯。

友人に騙され、半殺しの目にあい、裏切り者扱いされ、女も貯金も根こそぎ持っていかれた哀れな男、オマール⋯韓流ドラマもびっくりな展開でした。
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