この作品に描かれているもの全てが愛だった。
四姉妹で梅の木を見て来年を待ったり、普段はしっかり者で長女の綾瀬はるかがいつも姉妹に言ってる「転ぶわよ」が実は母のセリフだったり、みんなで浴衣着てお家で花火をしたり、みんなの身長を家の柱に記録したり。
最近、エーリッヒ・フロムの「愛するということ」という本を読んで、「愛するとは、すべての人を愛することであり、世界を愛し、生命を愛することである。」という言葉が書いてあったのを思い出した。
まさにこの作品。
キラキラした都会の生活でなくても、この姉妹の生活は日々を愛し、キラキラしてた。
現代の社会でこんな利他の心を持つことは難しいけど、こんな風に毎年の庭の成長を楽しんだり、急に浴衣着て庭で花火をしてみたり、その日その日を愛せる家族をいつか作りたいなって思ったな。
どんなに資本主義の渦に巻き込まれてもこういう日々の愛おしさを忘れない大人になろう。
めっちゃ印象に残った言葉は、「もうすぐ死ぬって分かっとってもきれいなもんをちゃんと綺麗って思えるのが嬉しい」。