いちご

グッド・ライ いちばん優しい嘘のいちごのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

スーダン内戦、難民、難民受け入れについて知る良いきっかけにはなる。

しかし、ラストが頂けない。
マメールはスーダンに残り、自分のパスポートで長年離れ離れになっていた兄ティオをアメリカに向かわせる。

それしたら、元も子もなくない!?
不法入国では難民受け入れをしているアメリカの好意を無にしてるも同然。そこの所をマメールはどう考えていたのか。
難民キャンプから脱出し、無料で家と仕事を与えられるのが当然の権利だとでも?

マメール達が善い人間であってもアメリカ社会とアフリカの部族社会では文化、常識が違う。
家族を大切にすることを第一義とし、偽りのパスポートでの不法入国を是とする難民が増えては困る。

不法入国をGood lieと肯定するようなラストは偽善的に感じられた。最後で台無しになった感。他に良い結末が無かったものか。

不法移民が増えて問題が多発している国は多い。それらの問題から目を逸らさせるかのように、情だけに訴えたラストがこの作品の価値を下げた。
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