美人だと、男には絡まれ揶揄わられ、女にはやっかまれイヤなこと言われ、そりゃ機嫌も悪くなるよな!という映画。
まあ、そもそも男女関係なく人間関係は煩わしものだよな!という話でもある。
だが、そうは言っても美人なソニにも問題はある。というのはソニ自身不機嫌な理由がわかっていない。すなわち自分のことがわかっていないのである。
ソニは自身の推薦書を相応しくないからと教授に書き直させる。そして、立派に書かれた新しい推薦書を自分のことのように喜ぶ。教授から見える自分はこんなに素晴らしい人間なのかと。
しかし、ソニの本当の自分とは、ソニに振り回されてきた三人がラストで語るソニである。
その人となりは、点で捉えるのではなく線で繋いで面として捉えるのが正確である。重ねて、その人のいないその時に語られる人となりこそ、より真実に近い姿であろう。
三人寄れば文殊の知恵は、ある人の全貌も浮かび上がらすのである。