とらキチ

あなたがいてこそのとらキチのレビュー・感想・評価

あなたがいてこそ(2010年製作の映画)
4.5
「RRR」の創造神S・S・ラージャマウリ監督作品。
先日鑑賞した「アラヴィンダとヴィーラ」同様、テルグ語圏“ラーヤラシーマ地方”の派閥抗争(ファクショニズム)をベースに、ひょんな事から出会った美女が死んだ父親の宿敵の娘だったという“ロミオ&ジュリエット”プロットな作品。
基本、踊りのシーンだったり、“喋る自転車”などラージャマウリらしいファンタジー感に加えコミカルで多幸感に溢れた楽しい作品。でも油断しているといきなりファクショニズム全開な凄惨で不穏な台詞のシーンが始まったりしてビビってしまう。
「アラヴィンダとヴィーラ」みたいにファクショニズムを批判すると言うよりは、この因習を笑い飛ばすような作品。主人公が想いを貫き遂げる為に取った行動にグッとくる。そしてラストにはスカッと大団円で締めてくれるのが、実にラージャマウリらしくて素晴らしかった!エンドロールもラージャマウリらしくほっこりさせてくれるので必見!
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