遅ればせながらの鑑賞。 少し疲れました (笑)
子を持つことで親になる訳ではなく、子を育てることで親になっていく…というのは良く言われる事だが…。
夫と死別し残された借金を抱え、暴力的な傾向の強いADHDの障害を持つ15才の息子との毎日に疲れ果てるダイアン。
手に負えない息子をS14法案で入院させる事を選択しながら、その道すがら、息子が大学を出て、恋人が出来、皆んなに囲まれ幸せな結婚式を挙げる場面を妄想する親心…これは切ない。
力を貸してくれた唯一の隣人カイラが引越しを伝えに来る場面。
これは何度見ても心に沁みるし、勇気を貰える。
カイラはダイアンの側に居てあげられないことを詫びに来た。
しかしダイアンは逆にカイラを勇気付ける。
この時の台詞一つ一つがドラン監督のメッセージではないかと思う。
「息子を入院させたのは希望を選んだから…」
何を差し置いても息子の命だけは守りたいという希望か。
人生、全て自分の選択。そう信じれば未来は開ける。
