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ジェニーの肖像のkazu1961のレビュー・感想・評価

ジェニーの肖像(1947年製作の映画)
4.2
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2021-620 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋とても素敵な大人のファンタジックラブストーリー!!時空を超えての不思議な愛、タイムトラベル作品の古典と呼びたくないほどの、“時空を超えて”という言葉がぴったりの美しい作品です。ロバート・ネイサンの原作が素晴らしいのですが、その脚本だけでなく、視覚効果で雰囲気を盛り上げたその世界観がとても素晴らしいです。

🖋見どころとして、ヒロインのジェニファー・ジョーンズがとても可憐で素晴らしい演技です。この時28歳の彼女、13歳から大学卒業後までの時空を超える少女を神秘さをもって見事に演じています。そして名優のエセル・バリモアも見事なフォローです。

🖋本作は、名プロデューサー、セルズニックが妻ジョーンズのために製作した意欲的なファンタジックラブストーリーです。映像面で実験的な取り組みを多く行なっており、津波シーンをワイドで上映したり、エンディングの肖像画が映し出されるシーンで、肖像画のみがカラーだったり、ギャンバスの上に映像が流れたり。。。結果、アカデミー特殊効果賞を受賞。

🖋監督は重厚なヨーロッパ的ロマンを得意としたディターレ監督。そして、亜麻色の髪の乙女など、背景に流れる音楽がドビュッシー、モノクロのファンタジックな映像にとてもあっています。

🖋ほんと、まさに大人のファンタジックなラブストーリー、好きな作品の一つです!!

😌Story:(参考:公式サイト)
貧乏画家のアダムス(コットン)はセントラルパークで不思議な美しい少女と出会う。娘の名はジェニイ(ジョーンズ)。彼女を描いた素描は画商の評判もよく、アダムスにもようやく芽が出たようだった。そして、再会した彼女の肖像画を描く約束をした彼だが、作成途中で彼女は姿を消し、そのまま完成させた絵は画壇の絶賛を浴びる。失踪した彼女を捜して、彼は彼女がいたというニュー・イングランドの修道院を訪れる。が、とうの昔に、その地帯を襲った津波に呑まれ、少女は死んでいる--と言われる。面影を求めて現場付近の海にボートで漕ぎ出すアダムスを急な嵐が襲い、その中でジェニイのボートの近づくのを見た彼は、懸命に彼女を助け上げようとするが、共に波にさらわれて意識を失う。そして目覚めた時、誰もがジェニイの存在自体を否定するのだった。彼女はアダムスだけの見た幻なのか。

🔸Database🔸
・邦題 :『ジェニーの肖像』
・原題 :『Portrait of Jennie』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 1947
・日本公開 : 1951/07/03
・上映時間 : 86分
・受賞 : 第21回アカデミー賞
視覚効果賞
・監督 : ウィリアム・ディターレ
・脚本 : レオナルド・ベルコヴィッチ、ポール・オズボーン、ピーター・バーネイズ、ベン・ヘクト、デヴィッド・O・セルズニック
・原作 : ロバート・ネイサン
・撮影 : ジョセフ・オーガスト、リー・ガームズ
・音楽 : ディミトリ・ティオムキン
・出演 : ジェニファー・ジョーンズ、ジョゼフ・コットン

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
「レベッカ」のデイヴィッド・O・セルズニック製作になる1947年度作品で、ロバート・ネイザン(「気まぐれ天使」)の同名の小説からレオナルド・バーコヴィッチ(気まぐれ天使)が潤色、「仔鹿物語」のポール・オスボーンがピーター・バーニースと協同で脚色し、「欲望の砂漠」のウィリアム・ディーターレが監督した。撮影は「悪魔の金」のジョセフ・オーガスト、音楽は「西部の男」のディミトリ・ティオムキンで、ドビュッシイの曲を使用している。「ガス燈」のジョセフ・コットン、「聖処女」のジェニファー・ジョーンズをめぐって、「ミネソタの娘」のエセル・バリモア「奥様は魔女」のセシル・ケラウェイ、往年のスター、リリアン・ギッシュが出演する。なお本作品は幻想的雰囲気を強調するため、さまざまな特殊技巧を使用しているので評判となっている。
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