ちいさな泥棒

壁の中の秘事のちいさな泥棒のレビュー・感想・評価

壁の中の秘事(1965年製作の映画)
3.7
戦争も終わり、学生運動もなく平和なはずの日常。冷めてるのに関係をやめられない人妻、その情事を覗き見する青年。目的もなく生きることを持て余し囲われたような生活に窮屈さを覚える人々。団地自体が監獄のようで今にもどこかで事件が起きそうな不満が終始漂っていた息苦しい映画だった。

ガン見のスターリンの前で情事する(させる)とはすごいですな!当時はきっとこのあたりに問題があったようで、海外進出作品にあたり日本が恥晒しをした的なバッシングがあったみたいですね。

そう考えると今の日本映画のなんたる平和なことか。国内映画で起きた身内の不祥事ですぐお蔵とかあるけれど、別にほかの国に何かあるわけでもないわけで、ずーっと身内で内側で内輪揉めしてるだけのグルグル状態。もっとほかの国に「こんな不快な映画は見たくない!」って言わしめてみたり、逆に海外のほうが人気のある名だたる監督のように攻めてみたりしてみようZ!!